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 ラブ820館で公開 全国3分の1占拠

 ファンタジー映画の人気シリーズ第3弾「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(アルフォンソ・キュアロン監督)が26日、全国820館で封切られた。第2弾「秘密の部屋」が記録した史上最多858館には及ばないものの、日本の映画館の約3分の1をハリポタが占拠した。メーン館の東京・丸の内ピカデリー1ではハリーの親友役のルパート・グリント(15)が舞台あいさつ。第1弾で記録した興収203億円超えを目標に、再び“ハリポタ現象”を巻き起こす。

 客席が“ハリポタ人気”を支える若い女性で埋めつくされたピカデリー1にグリントが登壇すると同時に、悲鳴と歓声の嵐が巻き起こった。映画の時と比べ、耳が隠れるくらいまで髪も伸びた。ハリーの親友ロン役でちょっと三枚目のキャラクターを演じているグリントは主役のダニエル・ラドクリフ(14)に負けない人気だ。

 ダボダボのジーパン、グレーのパーカーにブレザーというファッションで「作品はとにかくすばらしい出来です」とはにかみながらあいさつ。劇中ではどこかとぼけた味わいだが、素顔は生まじめな照れ屋さん。飛び交う「I LOVE YOU!」の声に赤面しながらも手を振られれば、一人一人に向かって丁寧に振り返す。半ば強引に渡されるプレゼントも最後の一人になるまで受け取り、握手するマメさ。「日本は最高。女の子も格好いいね」と感激の面持ちだった。ハート矢

 メガホンは前2作のクリス・コロンバス監督(45)からキュアロン監督(42)にバトンタッチ。プレッシャーも相当だったはずだが舞台あいさつでは「原作の精神を大事にした。自分でも楽しめたよ」と満足げに振り返った。

 この日封切られたのは全国820館。これは日本の映画館(2600館)の約3分の1を占める。興収は第1作が203億円、第2作が173億円で日本歴代興行収入の3位と6位にランクされている。今作品も4日から公開された米国で初日から3日間の興収が史上3位を記録するなど、早くも大ヒットの兆しを見せている。笑い

 ドキドキ小前2作は冬公開だったが、初めて夏休みを控えた夏公開に配給のワーナー映画も手応えを十分に感じており、まずは第1作の興収203億円超えを狙っている。

 国旗27日には仲良し“3人組”のヒロイン、ハーマイオニー役のエマ・ワトソン(14)も初来日。28日の来日会見ではこの2人とともに主演のラドクリフもロンドンから生中継で出席する。(スポーツ報知)
[6月27日8時0分更新]




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