キラキラ【ロサンゼルス=岡田敏一】米国で今年に入っての映画の総興行収入が十八週連続で前年割れとなり、ハリウッド史上、過去最悪の記録となったことが二十八日、明らかになった。米国以外の国でも不調が続いており、世界的な興行低迷の様相を呈している。
 米メディアによると、二十四日から三日間の週末興収チャートは、二十四日封切りの人気テレビドラマのリメーク「奥様は魔女」(ニコール・キッドマン主演)が二千二十万ドル(約二十一億六千万円)しか稼がず二位どまりになるなど、新作は軒並み振るわず、二千六百八十万ドル(約二十八億七千万円)を稼いだ「バットマンビギンズ」が二週連続で一位となった。
 総興収のほとんどを占めるチャートの上位十二作品の興収累計は、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(ふくしゅう)」(チャートは七位)が記録破りの興収を記録しているにもかかわらず、一億千六百五十万ドル(約百二十四億円)で前年の同時期に比べて16%減となった。前年割れは十八週連続。これまでのワースト記録は一九七五年の十七週連続だった。
 こうした傾向は世界的なもので、調査会社ニールセンEDIによると、昨年の同じ時期に比べて独が14%減、仏が13%減、豪州が11%減、日本が10%減、スペインが9%減?となっている。
 昨年の同時期には「シュレック2」や「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」などがヒットを続けていた。
 ハリウッド周辺では「名作のリメークや人気シリーズの続編といった無難な作品ばかりを作る映画製作会社の姿勢に問題がある」との声が出ている。
(産経新聞) - 6月29日14時59分更新


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