9月27日12時5分配信 VARIETY



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「エクウス」のダニエル・ラドクリフ

 『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフがヌードになったことでも話題となったロンドン発の舞台劇「エクウス」が25日(木)、ブロードウェイで開幕した。
 
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 終了後ラドクリフは、「不思議です。すでに批評家たちの前で予告公演(トライアウト公演)をしていたので、緊張する必要はまったくなかったんです。でも、はじめる前はものすごく怖かった。ああ、いよいよ始まってしまう!」とコメント。とはいうものの、「緊張感は最終公演まで続いたほうがいいんです。この緊張感があるから、舞台を踏める。おかげで、毎回ワクワクするし、毎回フレッシュな気持ちで挑めるんです」

 自分に関する批評については、「“絶対に”読みません。良いものも、酷評されているものも。演技がそれに影響されてしまうんです」と語った。

 米バラエティ紙のデイヴィッド・ルーニーは以下のように批評している。

 「有名なスターを舞台にキャスティングすることは、劇作家にとってマイナスになることもある。スターにだけ目が行ってしまい、作品自体の良さが失われてしまうこともあるからだ。しかし、今回の舞台はその逆だ。ラドクリフが『エクウス』で見せた演技は、1975年のトニー賞受賞者ピーター・シェイファーの原作戯曲のあらを隠す結果となった」

 「『ハリー・ポッター』の主役で知られるラドクリフのキャリアにとって、今回の『エクウス』は絶妙な選択。おかげで子役から大人の役者へと見事な転身をとげることが出来た。また彼の演技は、気難しく説明調で心理学的な部分をうすめ、この作品に熱い感情をもたらすことに成功している」

 ラドクリフの出演する「エクウス」が初めてロンドンで開幕したのは1年半前。当時ラドクリフは、「舞台での声が弱い」と批判されていたが、今回のNYブロードウェイでの演技は大好評だ。

 初日には、ハーレイ・ジョエル・オスメント、グレン・クロース、キャスリーン・ターナーなどのスターも鑑賞した。

 ラドクリフのヌードが話題になっていることについて、ターナーは、「ストーリー上、ヌードになることが必要であれば、何の問題もありません」とコメント。ターナー自身も「卒業」の舞台でミセス・ロビンソンを演じ、ヌードになっている。

 ラドクリフについては、「いろいろなことを学ぼうとしているし、勇気ある行動をとっている。とても立派だと思うわ」と語った。

 「エクウス」は劇作家のピーター・シェイファーが書いた戯曲で、1974年からブロードウェイで3年間公演され、1975年にトニー賞を受賞している(4月10日関連記事)。




ロケット情報提供:headlines.yahoo.co.jp/